制作ノート2「pokke」
キャッシュレス化が進む現代において、“ 財布 ” は驚くほど薄く、小さく、軽くなった。
お札や小銭は万が一に備えてちょっと持っていればいいという人たちが増えたのだ。
かくいう私も持ち物は少ない方がいいので、比較的コンパクトな財布を愛用しているが、長財布も普通に持っていて、状況で使い分けている感じだ。
今回制作したアイテムは、財布っぽくなく、小銭数枚しか入らず、ジーパンのポケットに忍ばせても目立たない程スリムでコンパクトなウォレット。その名も「pokke」(ポッケ)。
旅先にて

旅館やホテルに泊まると、大抵部屋には金庫が付いていて貴重品をしまうと思う。施設内の買い物や、食事の時に追加で頼むお酒は部屋付できるので、財布がなくても平気だ。
ただ、時折私を誘惑してくる存在は、現金のみでしかサービスを提供してくれない。
セブンティーンアイス、お酒、瓶入りコーヒー牛乳、イチゴミルク、フルーツオレの自販機たちだ。出くわした時、毎回思う。
「あ、財布金庫の中だ…」
数百円だけあればいい

大好きな自販機を目の前にしてお預けを食らうのはなんとも悲しい。また小銭を持ってくればいい話なのだが、やはり欲しいと思った時に買いたいし、お風呂上がりの瓶牛乳は欠かせまい。
そんな思いを幾度となく味わって、大浴場に行く時は、必ず3、400円を羽織のポッケに突っ込む、なんてことをしていた。
だが、100円数枚とは言え、裸でお金を持ち歩くのもなんだかなあと、ちょっとモヤモヤした気持ちだった。
スタイリッシュな小物として

宿泊施設内で持ち歩くうえで、盗難防止の観点からぱっと見財布ぽっくないものであることが私の中では重要だった。とは言え、適当なものは嫌だ。せっかくなら日常生活でも出番を与えてあげたいし、持っていてちょっと気分が上がるような、愛着が持てるアイテムが欲しかった。
そうして、「pokke」(ポッケ) は生まれた。
素材・サイズ

■ 素材
イタリアンレザー(本牛革)
(ラ・ペルラ・アズーラ社を使用) ※購入時期や場所によって異なる場合がございます。
■ サイズ
H3.5cm × W9cm × D1cm
重さ:約11g
(ハンドメイドにつき、1,2mm程度の誤差が生じる可能性がございます。ご容赦ください。)
※小銭が約15~20枚収納可能です。
※1/6サイズに折りたためばお札も入ります。
カラー

■ カラー
・ブラック
・ブルー
・ブラウン etc.
※革の購入時期や場所によって色味や質感が若干異なる場合がございます。
※ご覧になる画面(スマホ、PC、タブレット等)により実際の色味と多少の差異が生じる可能性がございます。予めご了承ください。
※カラーバリエーションは制作者の気分で増えたり減ったりします。
刻印オプション

+100円で刻印が可能です。
シンボルともいえる「月」の満ち欠けをイメージした刻印を、pokkeの内側左上部分に入れることができます。左右には小さな星をあしらっており、外からはわからないけれど、開いたときに「あっ」と思える、さりげなさを意識しました。
※細かく繊細な刻印になります。革の状態により、入り方にはわずかな差異が生じる可能性がございます。予めご了承ください。